| 臨海文庫便り(日記抄)昭和29年 |
 |
●×月×日 (雨)
開館初日というに夜来の雨、それも豪雨に近く、とても利用者はこないのではないかと思い乍ら、9時半頃家を出たが、来てみると意外に多数の人が出ていて、海にも入れず中には酒宴を開いて踊るやら歌うやらのドンチャンさわぎをしている組もある。無料宿泊所には北諸県郡の志和池小学校の生徒が3、40名来ていて賑やかな事、おかげで図書館の方も繁昌、5時閉館。 |
 |
●×月×日 暴風雨
本のことが気になるので雨の中を早目にいつてみる。昨夜のあらしで大分海浜はこわれている。本は大丈夫でほつとする。御客もなく、雨風がひどい。 |
 |
●×月×日 (晴)
今日は来た人が少い様だつたが、三納中学校などとまりこみの御客さんで朝から忙しい。空にはどこの飛行機か2機3機と青島の海岸に来て、海水浴場の御客様をよろこばしてくれる。また台風が接近している知らせをうけとる。
図書館も大学生の利用客が多い。出る本は大ていきまつている様である。やはり奥様方のは雑誌利用者が多く主婦の友、婦人朝日がよく出る。 |
 |
●×月×日 (晴)
8月最後の日曜日とて大変な人出である。それに今日は森永製菓デー、8時半に行けばもう図書館の前に待つている人もある。午前中は利用する人もぽつぽつであつたが、午後は急に多くなる。 |
 |
●×月×日 (晴のち曇)
今日は最後の日である。まことによい天気と思つていたら、2時頃雷をともなった雨が襲つてくる。波も静かで水温も28度であつた。
1カ月もすぎた。来年は少し漫画ものや肩のこらない婦人ものを多く待つて来度いと思つた。 |