宮崎県立図書館 100年のあゆみ
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臨海文庫
海の図書館
 青島海水浴場に海辺の図書館として臨海文庫が開設されたのは、戦後間もない昭和22年の真夏だった。それから毎年8月、海の疲れを癒す憩いの場所として人気があり、多くの海水浴客に喜ばれていた。この臨海文庫の先身が、大正時代に行われた「宮崎図書館納涼文庫」である。当時の写真では、どの閲覧者もみなユカタに草履を履いて礼儀正しい。昭和32年には、青島臨海図書館デーに海浜レコードコンサートが行われ、海水浴客や納涼バスの客数百名が夕暮れの浜辺でハワイアンミュージックなどを楽しんだ。

大正時代の納涼文庫
大正時代の納涼文庫
ハカマ姿で威儀を正した司書が床几にたんぜんと腰をすえている。20人ほどの閲覧者もみなユカタに帯をしめ草履をはいていてなんとも礼儀正しい。沖にみえる青島も、神社の森をおもわせるように閑静なおもむきがある。

臨海文庫便り(日記抄)昭和29年
●×月×日 (雨)
 開館初日というに夜来の雨、それも豪雨に近く、とても利用者はこないのではないかと思い乍ら、9時半頃家を出たが、来てみると意外に多数の人が出ていて、海にも入れず中には酒宴を開いて踊るやら歌うやらのドンチャンさわぎをしている組もある。無料宿泊所には北諸県郡の志和池小学校の生徒が3、40名来ていて賑やかな事、おかげで図書館の方も繁昌、5時閉館。
●×月×日 暴風雨
 本のことが気になるので雨の中を早目にいつてみる。昨夜のあらしで大分海浜はこわれている。本は大丈夫でほつとする。御客もなく、雨風がひどい。
●×月×日 (晴)
 今日は来た人が少い様だつたが、三納中学校などとまりこみの御客さんで朝から忙しい。空にはどこの飛行機か2機3機と青島の海岸に来て、海水浴場の御客様をよろこばしてくれる。また台風が接近している知らせをうけとる。
 図書館も大学生の利用客が多い。出る本は大ていきまつている様である。やはり奥様方のは雑誌利用者が多く主婦の友、婦人朝日がよく出る。
●×月×日 (晴)
 8月最後の日曜日とて大変な人出である。それに今日は森永製菓デー、8時半に行けばもう図書館の前に待つている人もある。午前中は利用する人もぽつぽつであつたが、午後は急に多くなる。
●×月×日 (晴のち曇)
 今日は最後の日である。まことによい天気と思つていたら、2時頃雷をともなった雨が襲つてくる。波も静かで水温も28度であつた。
 1カ月もすぎた。来年は少し漫画ものや肩のこらない婦人ものを多く待つて来度いと思つた。

臨海文庫
昭和22年度から青島海水浴場で涼をとる人々のために、夏の1か月間開設された海の図書館。
肩のこらない軽い読み物や文芸雑誌をはじめ、絵本、漫画、週刊誌等を備付け、海に集う人たちから喜ばれた。
(写真および資料は昭和29年夏のもの)
文庫の図書冊数
 大人向 200冊
 子供用 150冊
 雑誌等  50冊
利用状況
 一日平均 利用者 56人 利用冊数 82冊

読書クイズ大会
読書クイズ大会

昭和31年8月5日、例年人気の海の図書館がある青島海水浴場で、ラジオ宮崎との共催により「読書クイズ大会」が催された。これはNHKの『私は誰でしょう』にならって最近評判になっている本の書名をあてるクイズ。ラジオ宮崎の小田アナの司会で折から海水浴場に押し寄せた1万3千人の浴客は一時暑さを忘れて楽しんだ。


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