全国の自殺者は平成9年以降年間3万人を超えており、大きな社会問題となっています。その中にあって、本県の人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は、平成22年が全国で6番目と非常に高くなっており、県全体で自殺対策に取り組む必要があります。
本県では、「自殺ゼロ」プロジェクト推進事業として、「基盤づくり」・「普及啓発」・「人材育成」・「自殺未遂者、遺族者への支援」の柱を中心に、自殺対策に取り組んでいるところです。
そこで、県立図書館では9月10日から16日までの「自殺予防週間」の期間にあわせて、宮崎県福祉保健部障害福祉課等と連携し、県民の方へ県内の自殺の現状や遺族の方からのメッセージ及びこころの健康に関する知識等を広く啓発するため、企画展を実施します。

【実施期間】
平成23年8月30日(火)から9月11日(日)※開催中の休館日:9月5日(月)
※開館時間:午前9時か11後7時
(日曜及び児童図書室は午後5時まで)
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場所:県立図書館 1階 ギャラリー
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内容:
展示内容
・県内出身者「遺族の手記」パネル展示
・うつ病の正しい知識と対処法についての啓発用リーフレット「それってうつじゃない?」
・自殺の正しい知識及び対処法についての啓発用リーフレット「あなたの「こころ」元気ですか?」
・「うつ病についての知識」パネル展示
・「自殺対策についての知識」パネル展示
・うつ病の早期発見等に関するDVD上映 等

日本の自殺死亡率は世界で8位。これは先進国の中でもトップに位置します。
さらに宮崎県の自殺死亡率は全国で6位(平成22年度)となっています。地道な啓発活動が実を結び、毎年30人くらいは減ってはいるのですが、まだまだ宮崎県の大きな課題と言えるでしょう。
そこで、企画展では、宮崎県の現状や具体的な対処方法などをパネルにして展示してあります。
「自殺予防」というと抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ、ご覧になり、この問題を一緒に考えていただけたらと考えています。

今現在困っている人、それを支えている人が何か相談したいときにどこに連絡すればよいか、その相談機関のご紹介をパンフレットで行っています。
ぜひ、お持ち帰りください。
ちなみに写真にあるくまさん達がきているのは「青T」。
この青いTシャツには、人知れずいつもたった一人ぼっちで悩み続ける方に向けて、隣にいる誰でもかまわないから 何時でもかまわないから 少しだけでもかまわないから「ひとりで悩まないで 誰かに話してみませんか」というメッセージが込められているそうです。

企画展はいつも本を展示していますが、今回は関連する本を約350冊そろえて皆様をお待ちしています。
分野も様々なお悩みに対処できるように「自殺問題」だけでなく、「うつ病」「労働問題」「思春期」「高齢者」など、多くの種類をそろえました。
支える方々のお悩みに対処できる本もございますので、ぜひ、お手にとってご覧ください。
この企画展の本は開催中も貸し出しできますので、気になる本がありましたら、閲覧室カウンターまでお持ちください。

【実施機関】
宮崎県福祉保健部障害福祉課就労支援・精神保健対策室
宮崎県精神保健福祉センター 宮崎県立図書館
